「この学区がいい」という立地選択も家族のカタチ。「子ども部屋の近くにワイワイできるスペース、2階にはみんなでお泊りできるスペースがあったらいいね」など子ども思いの設計も家族のカタチ。「ダイニングを普段集まるメインの場にしよう」も家族のカタチ。現代社会は多様性の時代です。個々の嗜好はもちろん、夫婦のあり方、テレワークなどの働き方、ジェンダーなどの自分らしさ、と多様な価値観が認められるようになってきました。住宅はどうでしょう。「LDK信奉」「南向き至上主義」などまだまだ既成の枠にとらわれているようにも見えます。一見、効率的だけど時代や世間の十人十色の価値観に応えてはくれません。オーダーメイドはたしかにコストがかかります。ですが、家を「住宅」や「ハコ」ではなく「生き方のカタチ」と捉えれば、満足と納得が優先されてしかるべきかなと思います。私たちは多様な価値観をお互いに共有しながら家づくりを楽しんできました。きっとこれからもつづきます。