札幌のデザイン注文住宅|lia Style(リアスタイル)

lia Style 42 Model(3)-コンセプトとネーミング。

こんにちは。ジブですm(__)m

今日はlia Style 42 Modelのコンセプトとネーミングについて。

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土地の説明でも少し書きましたが、42Modelは50坪弱の1種低層地域に
二世帯同居というプロジェクト。

コンセプトワークとして・・・
オーナーYさまご家族の生活スタイルや、今後を見据えると・・・
家族団らんの間とお義母さんのプライベートスペース、水回りは
1階にゾーニングとすることを大前提と設定しました。
若夫婦のプライベートスペースや客間は2階に設定。
要は実用的な要素で目一杯になるくらい難しいプロジェクト。

言葉でいうのは簡単ですが・・・
もう本当に1階は建ぺい率カツカツ・ミチミチの状態で・・・
正直・・・今までのlia Styleのプロジェクトの中で
本当に設定した大前提の要素が実現できるのか?と一番不安になってました。

豊かさの追求というよりは、実生活のイメージをいかに実現できる空間とするか。
何よりそれが第一だったので、ジブの当初の感覚は
もしかすると今までのlia Styleのヒアリングとは違うものだったかもしれません。

豊かさの追求・・・
何より普段の生活がストレスなく心地よいものとすることを求められ
それが全て、というくらいのプロジェクトであり
コンセプトそのものとなりました。

その状況下の中でYさまの暮らしやすさをノムラが愚直なまでに追求し
構築した空間は、楽しさと美しさと心地よさとを持ちあわした住まとなりました。

土地の制限と実用的な最低必要となるボリューム。
実用的な要素と美しさ・楽しさを求める要素。
ご夫婦の暮らしのイメージとお義母さんの暮らしのイメージ。

相反するけど両方とも大事なことが多すぎて
ノムラはそれをよくまとめ空間として表現したな・・・と感動しましたね。

・・・という経緯もあり
ネーミングもその相反するけど両方とも大事で実現したということを
表現したいと考え、漢和辞典やことわざ辞典を読み漁りました(笑)

さぁ、ネーミングの説明に行きますよ!

42Modelは二世帯同居の住まい。
とはいえ、今までもお義母さんと若夫婦の3人で暮らしてました。
ただお義父さんが随分前に建てられた家に一緒に暮らしていたので
非常に使い勝手も悪く、不便で、荷物もいっぱいになっていました。

そして、外部階段の段数が多いため、将来を見据えるとお義母さんのことも心配。

そんな暮らしを改善すること、そしてご両親が大切にしていた財産を
若夫婦が引き継ぐことを決断したことが全てのスタートでした。

土地が50坪弱で用途地域が一種低層地域のため
大きな家は建てれないという条件の中
Yさまご家族の心地よい暮らしが実現するため
いっぱい大切なことをつめこむことが求められるという相互関係。

お義母さんは常に「これからは若い子たちの生活がメインだから・・・」と言って
自分の気持ちや思いを遠慮して、我慢するという親の気持ちがあり
また若夫婦は若夫婦で、今までよりもお義母さんのスペースが小さくなることを気にして
お義母さんのために色々と考えてあげるという子の気持ちもあり・・・。

親心と親を思う心という、ここにも相互関係がありました。

42Modelは相反する、相互関係の要素を
両方とも実現することが僕たちの命題となったプロジェクト。

そして42Modelは親心と親を思う子の心を繋ぐ鎹(かすがい)のような存在になるだろう。
※(鎹の意味)材木と材木をつなぐために用いるコの字形の釘。人と人とをつなぎとめるもの

この鎹という言葉を使ったことわざに鎹思案(かすがいじあん)という言葉がある。
この言葉の意味は「2つのことをどちらも成就しようとする考え」のこと。

まさに相互関係の両立を実現を求められた、このプロジェクトにふさわしい言葉。

この言葉を更に「2つの思いを”家”を建てることで成就した」という意味のあるネーミングにしたくて
”案”という感じを”庵”に変えたいと思いました。
”庵”の意味には”小さい家”という意味があります。

「家族の2つの思いを小さな家で豊かさがいっぱいな暮らしを実現する」

そんな想いをこめて

lia Style 42 Model【鎹思庵(かすがいじあん)】と名付けます。

オーナーYさま
どうでしょう?気に入っていただけましたか。
ちょっと難しいネーミングですが、全ての関係性を表現できていると自負してます。
そして今までのlia Styleのネーミングとも雰囲気が違う感じですね!

lia Style 42 Model【鎹思庵】の進捗もお楽しみに!

では。

 
 

それは「会話」から始まる家づくり。

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