札幌のデザイン注文住宅|lia Style(リアスタイル)

lia Style 37 Model & Office(21)-キッチン。

こんにちは。ジブですm(__)m

今日はちょっと久しぶりになってしまった
lia Style 37 Model【羅針盤】の紹介の続きで
キッチンについてブログを書きたいと思います。

とはいえ・・・
前回の【ダイニング編】でキッチンが見えてましたが(笑)

前回のブログの【ダイニング編】は>コチラ<

37Modelのプロジェクトを進めるに際し
ノムラが家具の匠に聞いたのは

「どんなキッチンを創りたい?」

ということでした。
そして家具の匠が答えた内容をアレンジして書くと(笑)

「最近は、アイランドキッチンだったら何でも素敵という空気感が嫌だ」
「キッチン単体の善し悪しではなく、そして間取りの善し悪しではなく
美しい空間には美しいキッチンが必要だということを大切にしたい」

要はカタチが重要ではなく、空間も家具も相互関係があって
間取りだけ、家具だけっていう”どちらかだけ”が良ければイイってことじゃない。

それを37Modelで表現しよう。

みたいな感じ(笑)
そして創造された室内空間とキッチンは・・・

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こんな感じ。

37Modelをご来場いただいた多くの方にお褒めいただいてますが・・・
ヒトコトでこの空間を表現すると・・・

「コレ、昔ながらのダイニング・キッチンです」

となります(笑)
古き良き日本の住宅にあった壁にキッチンがくっついている
昔ながらのダイニング・キッチンです。

どうでしょう?
古いですか?
嫌ですか?

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実際に創られた空間を体感すると
古き良き日本の住まいの合理的かつシンプルな生活を垣間見ることができます。

それは・・・動線の短さ。

家族を考えると、このキッチン側のダイニングチェアに座るのは多分、両親。
奥さんは立って振り返るだけでキッチンに向かうことができます。

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このキッチンは4.7m弱の長さがあって作業台には困らないかもしれないけれど
けど、後ろを振り返った大きなダイニングテーブルも活用することができる。

配膳だって、この距離だから不都合がない。

対面じゃないから子供を見ながら料理ができないっていう人もいるかもしれない。
けど、冷静に考えると包丁などで何かを切っているときに子供を見てますか?
何か気になる音がしたり、何かあったときに顔をあげるとは思うけど
その時、振り返る動作はそれほど苦痛ですか?

僕の家のことをいえば、対面キッチンだけど
テーブルとキッチンとの距離感が少し遠いせいか
子供が母親に声をかけても聞こえていないことも多いのが事実です。

だからアイランドキッチンではなく、この古き良きスタイルがイイ!

・・・って言うつもりは、僕たちは無いんです。

気付いてほしいのは、自分たち家族に一番合うスタイル・カタチが
キッチンにもあるはずで、それを検討せずにイメージや先入観で
アイランドキッチンがイイって言ってませんか?

ということ。

仮にアイランドキッチンが良いと思ってた人が
37Modelのキッチンをみて、コレもアリだね!ってもし言えたらな
その人は、どんなキッチンでも冷静に自分に合う、合わないを
考える人になれると思うのです。

オーナーや家具の匠、ノムラ、そして一応ジブがね
みんなで会話してできたキッチンが仮にアイランドキッチンだったとしても
それはオーナーの暮らしにとって最良の唯一無二の存在になっているはず。

このキッチンをみて
「このキッチンがイイ」って言われても、僕たちはきっとあまり嬉しくはなくて
「こういう自分のためのキッチンを創りたい」って言ってくれた方が嬉しいし
かつ空間とキッチンの相互関係も共感してくれたら最高ですね。

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例えば、この写真。
黒い方がキッチンで、木目がある方がカップボードってことは分かると思いますが
既成概念的に、同じ面に使うハンドルのカタチや色って揃えたくなりませんか?

コレは、既成概念反対って常に騒いでいるジブも驚いたのだけど
冷静にみると”黒いキッチン”の方は”シルバーでスクエア”なハンドル。
”ナラの突き板で造られたカップボード”の方は”真鋳のゴールドで質感あふれる”ハンドル。

全く違いカタチ、質感、色のハンドルが同じ面にならんでも嫌じゃない。
いや、むしろイイって思えた経験は、僕は37Modelが初めてでした。

コレも物づくりのプロフェッショナルが成せる技なのだと思います。
こういう各分野のプロフェッショナルな人たちとの距離感が近いのもlia Styleの特徴ですね。

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ちなみにキッチンの奥(壁際)に置かれたボックスのようなモノは
人から見られても綺麗に整理できるように、まな板や調味料を入れることも目的として造られてます。

これは・・・
今までの既成概念に捉われて、旧態依然としているのではなく
古き良きモノにも向き合い、見極めて、今までになかったモノを創造し取り入れた結果。

この37Modelのキッチンをみて、その美しさだけではなく
空間との相互関係、職人の気持ち、lia Styleが大切にしているモノなどを
感じてもらえたら嬉しいですね。

今日は、いつも以上に暑苦しくなっちゃってすみませんでした。

では。

 
 

それは「会話」から始まる家づくり。

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