札幌のデザイン注文住宅|lia Style(リアスタイル)

lia Style 17 Model(2)-土地!

こんにちは。
liaのジブですm(__)m

今日はlia Style 17 Modelの土地について。
前回のブログで「コンセプトについてお伝えします」と書きましたが
土地を先に書かないとコンセプトに辿りつかないモノで・・・。
なので今日は土地について・・・ですm(__)m

オーナーSさまと土地について会話した内容は・・・
実はあんまりないんです(笑)

ブログでも何度も書いてるようなこと・・・
陽当たりが悪い土地でも明るい空間は創れるとか
そういうお話ばかりしてましたね。

ただ”それだけ”で土地が決まったワケではありません。
初めてご来場いただいた時に会話をかなりさせていただき
Sさまの住まいに必要な要素を
僕なりにざっくりとイメージするコトができてたんですよね。

その内容とを纏めると・・・

Sさまご夫婦は共働きで、またご夫婦とも夜勤があるお勤め先。
そのため子供たちは学校から最初に帰るのはご実家で
ご夫婦どちらかが子供たちをご実家に迎えにいってから
一緒に自宅に帰るという生活スタイル。

今、お住まいの賃貸マンションがご実家から近く
逆に言えばそこに住んでるからこそ実現できた生活スタイル。

この生活スタイルを維持するため
今の賃貸の近く(ご実家や小学校近く)に建てることが理想。
ただ実際には、なかなか希望物件も少なくて予算よりも高いため
ご実家から少し距離が離れても仕方がないと思っている。

どんな土地が希望ですか?
という質問をした訳ではないんです。
ただSさまのコトを知りたい一心で会話をしていました。
ご夫婦のコトやお子さんのコト、何時に誰が帰ってくるのか?など
暮らしのイメージを想像するために時間を費やした結果です。

そのイメージが固まってから僕はSさまに
大切にすべきコトは何かを考えましょうとお伝えしました。

僕は一般的に言われる「何向き」の土地などの”スペック”は無視すべき。
lia Styleでは多いロケーションなどの要素もいらいない。

とにかくご夫婦がお仕事を続ける上で
お子さんにとってのベストなコトを大切にすべきだと伝えました。
子供に対して”不安”がある状態でシゴトに集中もできないですしね。

それが全て。

既成概念的に言われるどんな不利な立地条件の土地でも
それをその住まいの特徴として捉えるコトができれば
絶対に「何かイイ!」って住まいは創れると強くお伝えしました。

lia03やlia05、lia13などがスペック的に難のある例であり
またlia06やlia14のように北側に開く住まいで
も明るい空間になっていることなどお伝えしました。

また・・・
仮に当初の土地の購入予算からオーバーするようなコトがあっても
Sさまのこれからの暮らしには絶対に譲るべきではない要素だとも感じましたし
その感じた思いもそのままお伝えさせていただきました。

それをSさまにご納得していただいた上で
lia Style 17 Modelの土地は・・・
ご実家と小学校の両方に近いコトを優先して探しました。
条件はそれのみ。それ以外ないという割り切り方です。

その結果・・・
なかなか販売物件がなく人気のあるエリアなのに
4~5ヶ月売れ残っている土地を見つけました。
土地の大きさが想定よりも大きかったので購入予算からは
少しオーバーしましたが売れ残っていたので
単価としては安価の土地だと感じました。

その土地はなぜ売れ残っていたのか?
ヒトコトでいえば既成概念的には条件が悪いから。

スペックを言うと・・・北と東に向く角地という好条件。
南向きの土地よりは人気がないかもしれないけれど
けど角地です。

ただ北~南方向の土地の間口が8m強。
東~西方向の土地の間口が20m強。
要はもの凄く細長い土地なのです。

建築地!

お隣(写真左)の住まい2軒分の奥行きです。

陽当たりを気にされる方にとっては
北~南方向の間口が8mだと
”陽当たりが悪い”という理由で敬遠されるでしょう。

更に南側のお隣の住まいが
既に土地ギリギリまで建っていて
いかにも陽がはいらなそうな土地。

また用途地域が3階建も可能な地域なので
将来的に南側に3階建の建物が建つかもしれない。

売れ残る条件としては十二分な要素です。
そして細長すぎてプランニングもし難いですしね。
とにかく凄くクセのある土地です。

ただ・・・
初めてお会いしてから1週間ほどで
完全なlia狂と化していたSさまは凄いんです(笑)

僕がこの土地の情報をお伝えし
条件の悪さもクセもお伝えしたあとの
ご主人のヒトコトが全てを物語ってました。

『条件が悪くてクセがあるってコトは
他とは違うイイ住まいができるってコトですね!』

僕の決め台詞を目をキラキラさせながら
自らいってしまうSさまがソコには居ました。

『その通りです!』

僕がそういった瞬間には
いえ、その前にはSさまはこの土地の購入を即決してましたね。
lia Styleの大切にしているコトに共感していただけたからこそです。

陽当たりが悪い土地でも明るい空間は創れます。
同じように南側に窓がなくても明るい空間は創れます。

それは誰にでも創れる空間というワケではありません。
ノムラが創る空間構築、ディテールがあるからこそ。
そして、そういう空間こそイイ陰影が創られるんです(笑)
陰影マニアとしてはたまりません!

見方、考え方、創り方を変えてみると
既成概念のように存在する良い・悪いの条件が
全く気にならなくなるし、その意味すら理解できなくなるくらい
ドキドキ・ワクワクする住まいをオーナーと一緒に創るコトができます。

こんなマニアックな・・・
僕たちを信じてくれたSさまには本当に感謝です。
そして最高に面白い住まいづくりを共有させていただいてます。

ただ土地の探し方から発想を変えてしまうコト。
これはコストバランスの面からもメリットがあるかもしれません。

住まいづくりを検討されている方は
今、自分が考える条件を全部捨ててみるのも面白いかもしれません。
一生に一度の買い物だから一生懸命になるのは当たり前だけど
「一生懸命になりすぎて」て本質的なコトを見逃しているかもしれませんよ。

意外にそういうオーナー・・・多いです。
もっと楽に楽しく住まいづくり・・・しましょうね。

では。

 
 

それは「会話」から始まる家づくり。

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